飲み会が終わった後、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の前売り券を購入するために映画館へ向かった。
前日の問い合わせでチケットが50枚しかないことを知り「一人二枚買うとして、25人いたら終わりだな…」と早くも諦め半分だった。飲み会は遅くとも11時頃には終わるだろうから、その足で劇場へ向かってみようと考えていたのだが、結局二次会にまで顔を出してしまい、時刻は深夜の二時前だった。
きっと今頃沢山並んでだろうから止めようかな、でも行くだけ行ってみようかなと迷っていたが、道場生のOさんが「話の種になるかな」と興味を示し、結局二人で向かうことになった。不安を胸にしながら目的地に着いたところ、何と人っ子一人いないではないか。人気がないのか、並ぶのが恥ずかしいのかわからない
が、何だか拍子抜け…。丑三つ時、今度は誰も居ないことに不安を覚えながら、とりあえず寝て待つことにした。
四時頃だったろうか、男性が一人現れた。何だかホッとするも、明け方にかけて冷えてくるし、おまけに酔いが醒めて体温がどんどん下がる。更には地面と接している部位から熱が逃げていく。寒くてじっとしていられない。寒さに震えながら、時間が経つのをただひたすら待つばかり。人も少しずつ増えてきて、7時過ぎには列らしくなる。そんな時、Oさんの次に、つまりは3番目に並んでいた男性が「なんだよ朝来ても十分余裕だったじゃん!」と吐露する。それを聞いて私も軽くへこむ。6時間前から震えながら待っていた私って一体…。
そしていよいよ開館の時。ドキドキしながらチケット売り場へと
向かうと、係員に「お一人様一枚までです」と告げられる。少々邪な心があったので
がっかりしたが、1,500円払って念願の前売り券とNERVマークの入ったストラップを手に入れる。今回並んでまで前売り券を手に入れようと思ったのは、このストラップ欲しさからだったのだ。これのためにしんどい思いをしたんだなと、ストラップを手にしながらしみじみしていると、あの三番目の男性の
「こんな物のために俺は時間を無駄にしたのかよ〜」という落胆の声が聞こえてきた。これを聞いてしまった私は疲れと眠気がどっと出てクラクラしてしまった…。
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