2007年4月29日日曜日

塩釜神社博物館

 『塩釜神社博物館』には、伊達家が奉納した刀などが展示されているそうなので、見学に行ってみることにした。


 塩釜神社博物館は二階建てで、一階は神社関係、二階は海や塩に関する物が中心となって展示されている。目当ては神社に奉納された刀剣類で、以下の六振が展示されていた。

・太刀 来國光
・太刀 雲生
・太刀 國包(十二代)
・大脇指 永重
・刀 永繁(白龍子)
・大太刀 (無銘)

  目玉はなんといって重文指定の『来国光』と『雲生』の太刀。『来国光』は、仙台藩の四代藩主伊達綱村公が塩釜神社に奉納したもので、これより各代藩主が太 刀を奉納するのが恒例となったそうだ。『雲生』も綱村公が奉納したもので、刃に二ヶ所の欠け(片方は修復済み)があり、 何かを切ったからか、はたまた激しく斬り結んだからかなどと想像をかき立てられる。ろくに見方もわからないくせに、初めて目にする刀に感動しながら、刃文 や地鉄を目に焼き付けようとした。
 『国包』は大業物で知られる初代の『山城大掾國包』が有名であるが、展示されていたのは十二代の本郷源兵衛の 作。『永重』は尋常でない身幅の大脇指で、初め巨大な短刀かと勘違いしてしまった。『永繁』(白龍子)は永重の嫡流で、作は江戸の末頃。反りは1.5セン チほどで、姿が一番好みだった。無銘の大太刀は長さが2.3mもあり、行列の中でも一際目立ったそうである。

 鹽竃神社には藩お抱え刀工作の歴代藩主奉納太刀が全部で三十五振あるそうなので、可能なら残りの太刀も是非見てみたい。

2007年4月28日土曜日

『ヱヴァ 新劇場版:序』の前売り券

 飲み会が終わった後、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の前売り券を購入するために映画館へ向かった。

 前日の問い合わせでチケットが50枚しかないことを知り「一人二枚買うとして、25人いたら終わりだな…」と早くも諦め半分だった。飲み会は遅くとも11時頃には終わるだろうから、その足で劇場へ向かってみようと考えていたのだが、結局二次会にまで顔を出してしまい、時刻は深夜の二時前だった。 きっと今頃沢山並んでだろうから止めようかな、でも行くだけ行ってみようかなと迷っていたが、道場生のOさんが「話の種になるかな」と興味を示し、結局二人で向かうことになった。不安を胸にしながら目的地に着いたところ、何と人っ子一人いないではないか。人気がないのか、並ぶのが恥ずかしいのかわからない が、何だか拍子抜け…。丑三つ時、今度は誰も居ないことに不安を覚えながら、とりあえず寝て待つことにした。

 四時頃だったろうか、男性が一人現れた。何だかホッとするも、明け方にかけて冷えてくるし、おまけに酔いが醒めて体温がどんどん下がる。更には地面と接している部位から熱が逃げていく。寒くてじっとしていられない。寒さに震えながら、時間が経つのをただひたすら待つばかり。人も少しずつ増えてきて、7時過ぎには列らしくなる。そんな時、Oさんの次に、つまりは3番目に並んでいた男性が「なんだよ朝来ても十分余裕だったじゃん!」と吐露する。それを聞いて私も軽くへこむ。6時間前から震えながら待っていた私って一体…。

 そしていよいよ開館の時。ドキドキしながらチケット売り場へと 向かうと、係員に「お一人様一枚までです」と告げられる。少々邪な心があったので がっかりしたが、1,500円払って念願の前売り券とNERVマークの入ったストラップを手に入れる。今回並んでまで前売り券を手に入れようと思ったのは、このストラップ欲しさからだったのだ。これのためにしんどい思いをしたんだなと、ストラップを手にしながらしみじみしていると、あの三番目の男性の 「こんな物のために俺は時間を無駄にしたのかよ〜」という落胆の声が聞こえてきた。これを聞いてしまった私は疲れと眠気がどっと出てクラクラしてしまった…。