『塩釜神社博物館』には、伊達家が奉納した刀などが展示されているそうなので、見学に行ってみることにした。
塩釜神社博物館は二階建てで、一階は神社関係、二階は海や塩に関する物が中心となって展示されている。目当ては神社に奉納された刀剣類で、以下の六振が展示されていた。
・太刀 来國光
・太刀 雲生
・太刀 國包(十二代)
・大脇指 永重
・刀 永繁(白龍子)
・大太刀 (無銘)
目玉はなんといって重文指定の『来国光』と『雲生』の太刀。『来国光』は、仙台藩の四代藩主伊達綱村公が塩釜神社に奉納したもので、これより各代藩主が太
刀を奉納するのが恒例となったそうだ。『雲生』も綱村公が奉納したもので、刃に二ヶ所の欠け(片方は修復済み)があり、
何かを切ったからか、はたまた激しく斬り結んだからかなどと想像をかき立てられる。ろくに見方もわからないくせに、初めて目にする刀に感動しながら、刃文
や地鉄を目に焼き付けようとした。
『国包』は大業物で知られる初代の『山城大掾國包』が有名であるが、展示されていたのは十二代の本郷源兵衛の
作。『永重』は尋常でない身幅の大脇指で、初め巨大な短刀かと勘違いしてしまった。『永繁』(白龍子)は永重の嫡流で、作は江戸の末頃。反りは1.5セン
チほどで、姿が一番好みだった。無銘の大太刀は長さが2.3mもあり、行列の中でも一際目立ったそうである。
鹽竃神社には藩お抱え刀工作の歴代藩主奉納太刀が全部で三十五振あるそうなので、可能なら残りの太刀も是非見てみたい。
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