仙台市博物館で開催中の『平泉 ~みちのくの浄土~』展へ。
今回の企画展では、仏像や経典など奥州藤原氏の仏教文化を堪能できる。中でも目玉は国宝の『薬師如来坐像』、『日光菩薩立像(左脇侍像)』、『月光菩薩立
像(右脇侍像)』三躯(何れも福島・勝常寺)や『阿弥陀如来坐像』をはじめとする『金色堂西北壇上諸仏』十一躯(岩手・中尊寺金色院)、『紺紙金字一切
経』などで、他にも重文の重美指定の作品を数多く見ることができる。気になったのは、廃仏毀釈の運動で傷つけられたものか、顔や手の無い仏像が何体かあっ
たことだ。
コーナーをどんどん進んでいくと、途中で思わぬ物が視界に飛び込んできた。なんと、田村麻呂将軍所用の大刀と伝えられる『黒漆剣(鞍馬寺蔵 重文)』の刀身である。残念ながら黒漆大刀拵はなかったが、切刃造りの直刀をまじまじと見ることができた。刀身はボロボロで痛々しいが、帽子が見てとれた のは嬉しかった。
もうひとつ嬉しかったのは、企画展を後にしてから、一応常設展も覗いてみたのだが、こちらに刀剣類(刀掛一架、具足三領)が何点か展示されていた。
・脇指 奉献巨刀一腰 宮城郡仙䑓郭
東照宮御寶前
明暦元年四月十七日
(ウラ)武州江城住人冨田大和守安定作之
到當所仙䑓依奉寄進之弟子安幸安家助焉
當所人山野加右衛門尉定兵之模様長短大小 56.6㎝ 附金梨地葵紋拵
・金梨地竹に雀九曜紋刀掛
・黒漆五枚胴具足(政宗公所用)
・黒漆鳩胸五枚胴具足(宗村公所用)
・黒漆五枚胴具足(綱村公所用)
安定の大脇差は弟子の『安幸』『安家』との合作で、忠宗公が家康の命日に仙台東照宮へ奉納したもの。
せっかく一関まで行っても、一関市博物館での見学で時間が無くなり、あとは帰宅というのが常だが、この次は平泉を訪れたいと思う。他にも岩手で行ってみたい所が沢山ある。
今回は純粋に奥州平泉の宗教文化を見に来たのだが、思いがけず本物の黒漆剣を見ることができて本当によかった。
コーナーをどんどん進んでいくと、途中で思わぬ物が視界に飛び込んできた。なんと、田村麻呂将軍所用の大刀と伝えられる『黒漆剣(鞍馬寺蔵 重文)』の刀身である。残念ながら黒漆大刀拵はなかったが、切刃造りの直刀をまじまじと見ることができた。刀身はボロボロで痛々しいが、帽子が見てとれた のは嬉しかった。
もうひとつ嬉しかったのは、企画展を後にしてから、一応常設展も覗いてみたのだが、こちらに刀剣類(刀掛一架、具足三領)が何点か展示されていた。
・脇指 奉献巨刀一腰 宮城郡仙䑓郭
東照宮御寶前
明暦元年四月十七日
(ウラ)武州江城住人冨田大和守安定作之
到當所仙䑓依奉寄進之弟子安幸安家助焉
當所人山野加右衛門尉定兵之模様長短大小 56.6㎝ 附金梨地葵紋拵
・金梨地竹に雀九曜紋刀掛
・黒漆五枚胴具足(政宗公所用)
・黒漆鳩胸五枚胴具足(宗村公所用)
・黒漆五枚胴具足(綱村公所用)
安定の大脇差は弟子の『安幸』『安家』との合作で、忠宗公が家康の命日に仙台東照宮へ奉納したもの。
せっかく一関まで行っても、一関市博物館での見学で時間が無くなり、あとは帰宅というのが常だが、この次は平泉を訪れたいと思う。他にも岩手で行ってみたい所が沢山ある。
今回は純粋に奥州平泉の宗教文化を見に来たのだが、思いがけず本物の黒漆剣を見ることができて本当によかった。