『登米市歴史博物館』で開催中の『刀の拵』を見に行く。
昨日、塩釜神社博物館内で『刀の拵』のという企画展の案内を見かけたのだが、帰りの車中で行こうかどうしようか少々迷っていた。なぜ迷ったかというと、拵
の展示が中心で恐らく刀身は期待できないだろうし、道の下調べが面倒だからである。しかし、折角の県内で見られる刀剣関係の展示会なので、塩竈神社博物館で揚がったテンションそのままに企画展へ出かけることにした。
帰宅してから調べてみたところ、企画展『刀の拵~華麗なる刀剣外装の美~』は、『登米市歴史博物館』の開館10周年記念展なのだそうだ。よく見ると、日刀保の宮城県支部が共同主催のようで、期待が高まる。
受付で入場料を払おうとしたら、思いがけず帳面への記帳を促された。なんだか仰々しいなとも思ったが、その代わり入場料は無料だった。
企画展の展示室は、受付の直ぐ隣なので早速見学開始。
・青貝塗千鳥貝散鞘大小拵
・朱塗藍鮫皮包鞘打刀拵
・紫貝塗込鞘脇指拵
・孔雀石研出鞘打刀拵
・茶漆斜刷毛目塗青貝部分微塵散打刀拵
・梅花皮鮫黒研出鞘打刀拵
・変塗鞘脇指拵
・黒呂色塗蒔絵鞘打刀拵
・朱変塗菊紋金蒔絵鞘打刀拵
・朱黒漆片身替鞘打刀拵
・青貝微塵黒蛭巻鞘打刀拵
・麻糸巻朱漆黒卯殻微塵塗蛭巻鞘打刀拵
・青貝微塵散金切金塗込鞘脇指拵
・金粉平目地刷毛目模様塗鞘打刀拵
・藍鮫砂出黒漆卍紋塗鞘脇指拵
・黒漆塗九曜紋鞘半太刀拵
・黒塗藍鮫皮包二分刻鞘打刀拵
・尻鞘
・金梨子地桐葵紋散蒔絵糸巻太刀拵
・黒漆塗葵紋散蒔絵太刀拵
・金梨子地樋樫木唐草竹雀巴紋蒔絵鞘細太刀拵
・黒漆研出鮫皮包鞘大小拵
・赤茶漆塗鞘大小拵
・梅花皮鮫黒研出鞘大小拵
・棕櫚塗込鞘大小拵
・孔雀石研出鞘大小拵
・青貝微塵散金粉変塗鞘大小拵
・青貝微塵変塗鞘大小拵
・黒呂色塗刻鞘大小拵
・黒石目地鞘大小拵
・片身替黒漆鶴足皮包金粉平目地鞘打刀拵
展示室の四方の壁面ケースに大量の拵が、中央の覗き型ケースには小道具類が展示されていた。やはり刀剣の展示は無かったが、ご存じ『稲荷山小鍛治』の作者尾形月耕の『夜討曽我』が飾られていた。
解説が無かったので製作時期など詳しいことはわからなかったが、拵の名称は色や模様、材質、形状などを特徴をそのまま表しているので、どの言葉がどの部分を指しているのか考えるだけでも面白い。
企画展示室の隣の部屋(常設展示室)も念のため覗いてみると、大太刀が展示されていた。
・大太刀 八幡宮 奉献上 藤原春康 元禄四年辛未年八月十五日 敬白
作者銘が無いので誰の製作かわからないが、登米近辺に住した刀鍛冶の手によるものなのだろうか。『仙台藩刀匠銘譜』の仙台藩刀匠譜略によると、享保頃に 栗原郡高清水住の伝四郎正利という鍛冶がいたそうだ。彼は出羽国の善兵衛の弟子だったが、世継相続を許されず、野鍛冶になったという。野鍛冶は槍を作るこ ともあったというし、一応、刀鍛冶の元で修行した経験を見込んで大太刀の製作を依頼したという可能性はないだろうか?
今回の企画展は博物館の開館10周年記念展ということだが、次は20周年記念になるのだろうか。できれば記念展に拘らず、日刀保宮城県支部の企画展をどんどん開催していただきたい。
『石ノ森章太郎ふるさと記念館』へも行ってみたかったが、丁度良い時間なので今日はこのまま帰ることにした。時間があれば『登米懐古館』へ寄ってみてもよかったな。
帰宅してから調べてみたところ、企画展『刀の拵~華麗なる刀剣外装の美~』は、『登米市歴史博物館』の開館10周年記念展なのだそうだ。よく見ると、日刀保の宮城県支部が共同主催のようで、期待が高まる。
企画展の展示室は、受付の直ぐ隣なので早速見学開始。
・青貝塗千鳥貝散鞘大小拵
・朱塗藍鮫皮包鞘打刀拵
・紫貝塗込鞘脇指拵
・孔雀石研出鞘打刀拵
・茶漆斜刷毛目塗青貝部分微塵散打刀拵
・梅花皮鮫黒研出鞘打刀拵
・変塗鞘脇指拵
・黒呂色塗蒔絵鞘打刀拵
・朱変塗菊紋金蒔絵鞘打刀拵
・朱黒漆片身替鞘打刀拵
・青貝微塵黒蛭巻鞘打刀拵
・麻糸巻朱漆黒卯殻微塵塗蛭巻鞘打刀拵
・青貝微塵散金切金塗込鞘脇指拵
・金粉平目地刷毛目模様塗鞘打刀拵
・藍鮫砂出黒漆卍紋塗鞘脇指拵
・黒漆塗九曜紋鞘半太刀拵
・黒塗藍鮫皮包二分刻鞘打刀拵
・尻鞘
・金梨子地桐葵紋散蒔絵糸巻太刀拵
・黒漆塗葵紋散蒔絵太刀拵
・金梨子地樋樫木唐草竹雀巴紋蒔絵鞘細太刀拵
・黒漆研出鮫皮包鞘大小拵
・赤茶漆塗鞘大小拵
・梅花皮鮫黒研出鞘大小拵
・棕櫚塗込鞘大小拵
・孔雀石研出鞘大小拵
・青貝微塵散金粉変塗鞘大小拵
・青貝微塵変塗鞘大小拵
・黒呂色塗刻鞘大小拵
・黒石目地鞘大小拵
・片身替黒漆鶴足皮包金粉平目地鞘打刀拵
展示室の四方の壁面ケースに大量の拵が、中央の覗き型ケースには小道具類が展示されていた。やはり刀剣の展示は無かったが、ご存じ『稲荷山小鍛治』の作者尾形月耕の『夜討曽我』が飾られていた。
解説が無かったので製作時期など詳しいことはわからなかったが、拵の名称は色や模様、材質、形状などを特徴をそのまま表しているので、どの言葉がどの部分を指しているのか考えるだけでも面白い。
企画展示室の隣の部屋(常設展示室)も念のため覗いてみると、大太刀が展示されていた。
・大太刀 八幡宮 奉献上 藤原春康 元禄四年辛未年八月十五日 敬白
作者銘が無いので誰の製作かわからないが、登米近辺に住した刀鍛冶の手によるものなのだろうか。『仙台藩刀匠銘譜』の仙台藩刀匠譜略によると、享保頃に 栗原郡高清水住の伝四郎正利という鍛冶がいたそうだ。彼は出羽国の善兵衛の弟子だったが、世継相続を許されず、野鍛冶になったという。野鍛冶は槍を作るこ ともあったというし、一応、刀鍛冶の元で修行した経験を見込んで大太刀の製作を依頼したという可能性はないだろうか?
今回の企画展は博物館の開館10周年記念展ということだが、次は20周年記念になるのだろうか。できれば記念展に拘らず、日刀保宮城県支部の企画展をどんどん開催していただきたい。
『石ノ森章太郎ふるさと記念館』へも行ってみたかったが、丁度良い時間なので今日はこのまま帰ることにした。時間があれば『登米懐古館』へ寄ってみてもよかったな。